資本論とコロナウイルス

見たいドラマがあってNHKオンデマンドに課金したのだが、意外に100分で名著にハマってしまった。

 

まず第一回目が資本論で、これも興味があったが全く読む気にならない代物なので助かった。

労働者の視点から資本者に搾取されているという話で、現在社畜の自分には身に染みる話だった。その中で資本を増やすために市場獲得競争が起こり、その為のグローバル化で植民地だったのだなというのも思い出したし、ドイツなどの社会主義思想がこの搾取に対する反発であったこともわかった。

最近ドイツの映画などを見ることも増え、ドイツに興味を持ち始めていたのだが第二次世界大戦の悪党とでも言うべき立ち位置で、戦争中に起こった大量殺戮はどの国や人でも罪であると思うのに世界では負けた方が悪いのであって勝った側が行った制裁や原爆投下などは仕方なかったと言う理論なのだ。

この辺敗戦国の日本としては納得できないと感じるし、実際に原爆が落とされた長崎を訪問した際にも教会が爆破されていたり、無関係の子供や市民が大量に虐殺されているのを見て、これを正当化することは正義でも何でもないんじゃないかと思った。

 

しかしコロナウイルス禍の現在、グローバル化は困難な状況に陥り、海外を行き来することも難しくなった。すると市場規模は縮小し、更なる恐慌に陥ると言わざるを得ない。

私の仕事はグローバル化もへったくれもない仕事だが、不景気が訪れれば次第に仕事もなくなっていくことは間違いない。

そこで政府や国に補償金を求める声もあるがそれも国民のお金であるし、長期化すれば財政破綻もありうる。ただでさえ少子高齢化社会でこのような天災による出費が増えれば増税だけでは補いきれないのではないか?という疑問もある。もう高齢者に手厚い補償を出してる場合じゃないだろう。

 

ではどうすればいいのかという結論はまだ私にもわからない。

これから新しい生活スタイルが身につくのかも、仕事が元通りできるようになるのかもわからないが、衣食住などの必要最低限度の福祉が受けられる社会であることを望むばかりだ。